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2016/09/26

平和を考える~歌と語りのコンサート~


 


平和を考える~歌と語りのコンサート~



長野西高校通信制 創立70周年記念 文化行事

 

9月25日(日)に演奏者・講師として清水まなぶさんが、我が長野西高校に来ていただき平和について歌いながら語ってくださいました。

ちょっとした清水まなぶさんのプロフィールを紹介します。

清水まなぶさんは(しみず まなぶ 1969年2月4日)長野県長野市出身。2007年に祖父の戦争体験手記を目にし、その体験記を「回想」としてシングルリリースする。現在も「回想プロジェクト」として全国の学校などをまわり音楽活動の幅を広げている。

現在は地元長野において、タレント活動も行っている。

アマチュア時代は都内ライブハウスでバンド活動後、世界十数ヶ国にて路上ライブを敢行。帰国後に小学館ビッグコミックスピリッツで連載されていたTKmanオーディションでDJDRAGONの目に留り、合格。元々はバンドとしてデビューが予定されていたが、合格者が彼一人となった(他メンバーがTVでの顔出しNGだった)ためソロデビューへとプロジェクトが変更される。平成12426日、小室哲哉木根尚登のプロデュースにより、自身の作詞作曲であるサンキューニッポンでデビュー。(ウィキペディア参照)

愛称はマナブンと呼ばれているみたいです。私たち信友会もコーラスで一緒に歌いました。


また、講演中には、昨年、戦後70年を迎えたことについて触れ、長野県内各地の市町村77か所を回りまわり、巡りめぐっておじいさんやおばあさんの戦争体験を聞きにいっているそうです。とても使命感にかられたようで、大地を駆けぬける馬の如く全部聞きにいって、まなぶさんはある一つの共通点が見えてきたそうです。それは、「戦争は二度と起こしてはならん!」ということです。戦争ほど悲惨なものはない。戦争ほど人を冷酷にするものはない。そういった断末魔のような声が、語るおじいさんたちの口々に、戦場で亡くなった仲間たちを代弁しているかのような、平和への願い、希求が込められていると感じます。

そして、まなぶさんは私たちに今幸せかどうかを聞き、GDP(国内総生産)と幸福の関係性について触れました。私たちの3分の1以上の人は手を挙げませんでした。その裏付けとして、日本の幸福度は世界196か国中、53位(53/196)という結果です。しかもGDPは世界でも5本指に入るほど高いはずなのにです。つまり、経済的な豊かさと幸福というものは、必ずしも相関して同じというわけではないようです。(経済的豊かさ≠幸福度)私自身も聞いた話ではGDPが高ければ高いほど自殺者が多いというデータがあるらしいです。まなぶさんはそのことにも言及し、自殺者は年間30,000人以上もの人々が命を絶っていると訴えました。

 

では、どうすれば我々は幸福になれるのか?まなぶさんは最後にこう言いました。

幸福になりたくば目標を定めて、それに全精魂の情熱をぶつければいい。そして、それに向かって計画的に組み立てられる人が幸せになれるんだ、と。

 

私も共感する。戦時中は物も食糧も建物もなく、辺り一面は焼け野原であった。しかし、夢をあきらめず、幸福を追いつづけたからこそ、高度経済成長をも迎え、今の裕福で恵まれた環境における現代社会がある。しかし、人間は機械の利便性を追及したため、本来、人間が努力するはずのことを機械に任せ、その権利を放棄してしまった。人間の本然は幸福の追求にあるはずだ。本然とは人間が自然のうちに抱いているものだ。例えば「幸せになりたい」「結婚したい」「頭が良くなりたい」とかそういったものだ。だからこそ、人間にはたゆまぬ努力をしつづける使命があると私は思っている。清水まなぶさんのように、戦争体験を歌にのせるために四方をまわり続ける努力です。そしてその努力が、平和へと結実する日が必ずやってくるよう祈っております。それでは、また来週!(来週102日は体育祭があるので、第二体育館へGO!です。


ブログ担当:近藤